中国の温家宝首相は5日、全国人民代表大会で行った政府活動報告で、「2011年、中国は戦略的新興産業の育成に力を入れ、新エネルギーや新材料、バイオ医学、ハイテク装備製造、新エネルギー自動車などが目覚しい発展を遂げた。また、通信・インターネット・放送の3大ネットワークを統合する『三網融合』事業、クラウド・コンピューティング、モノのインターネットに関するモデル活動が円滑に進んでいる」と強調しました。

　温首相は「政府は、重点産業の振興と技術改良に力を入れており、国の年度予算は150億元に達した。4000あまりのプロジェクトを支援し、3000億元にのぼる投資を誘致した」とした上で、「情報コンサルティグや電子ビジネスなどの近代的サービス業の発展を推進し、新興サービス分野が順調に拡充してきた。同時に、交通運輸産業も急速に発展し、これによって、経済と社会の基盤がより強固なものになった」としています。（朱丹陽　大野）