国連人権理事会第19回会議が1日にジュネーブで決議を採択しました。シリア人権状況の悪化に強い関心を示し、シリア政府の人権侵犯を非難しましたが、シリア反対派に対する要求は出しませんでした。中国、ロシア、キューバは反対票を投じました。
この会議は臨時議事日程を設け、シリア人権問題について緊急討議を行いました。ロシア代表の要求に基づいて1日の午前、関連決議について採決し、43カ国が投票に参加しました。最終的に人権理事会は賛成37票、反対3票、棄権3票でこの決議案を採択しました。中国、ロシア、キューバは反対票を投じました。
この決議はシリア政府が武力を行使し、深刻な人道主義危機を作り出した事に注目し、武力とすべての人権侵犯行為を直ちに停止するようシリア政府に呼びかけました。しかしこの決議はこの前、チュニジアで開かれた国際会議「シリアの友」で発表された議長声明の内容を大量に引用した極めて不均衡なもので、シリア政府だけに圧力をかけ、反対派に対する要求には全く触れていません。
ロシア代表は決議採択の前に、「この決議は人権問題を政治化し、シリア問題の解決に役に立たない」と述べました。またキューバ代表は決議内容は不均衡であり、人権理事会が授権したシリア問題独立国際調査委員会の提出した反対派武装勢力による人権侵犯の行為を無視しているとみています。(董燕華、吉野)
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