世界の航空業界によりますと、民間航空機に使われる航空バイオ燃料の技術開発はすでに完成期に入っており、商業化に向けての初期段階を迎えているということです。

　今年EU・欧州連合は、航空業界をCO2・二酸化炭素排出量取引制度に組み込み、ヨーロッパ上空を飛行する航空会社にCO2排出枠の購入を強制しています。CO2の排出削減を目指し、世界の多くの航空会社がバイオ燃料による商業飛行に向けて、テスト飛行を始めました。

　ドイツのルフトハンザ社は、旅客機でバイオ燃料を使用しています。今のところ、ルフトハンザ社では、毎日ハンブルクからフランクフルトまで飛行するA321型旅客機1機でバイオ燃料を使用し、バイオ燃料の長期的使用がエンジンにもたらす影響などを調べています。

　中国は持続可能なエネルギー問題解決の先進国として、2011年10月28日に北京の首都国際空港で、中国国際航空が国内で初めて、バイオ燃料によるテスト飛行をしました。（劉叡、大野）国際・交流へ