中国の胡錦涛国家主席は15日、北京で、「中国は、ＥＵ、国際通貨基金（ＩＭＦ）、欧州中央銀行（ＥＣＢ）が債務危機に対応するため講じている措置に注目し、そして支持する。中国はＥＵとの交流と協調を引き続き強化し、経済貿易や投資、金融協力を促進していく。欧州は困難を克服する能力と知恵があると確信している」と述べました。

　同日、胡錦涛主席は第14回中国・ＥＵ首脳会議に出席した欧州理事会のファン・ロンパウ議長、欧州委員会のバローゾ委員長と会談しました。

　胡主席は席上、「国際関係におけるＥＵの地位と役割を一貫して重視しており、戦略的かつ長期的な観点から常に見ている。ＥＵの一体化を支持し、政治や戦略的対話を強化し、互いに関心ある問題や敏感な問題を適切に処理し、双方の全面的戦略パートナー関係を絶えず推進していきたい」と述べました。

　ファン・ロンパウ議長は「会合が証明しているように、欧州と中国は競争相手ではなく、戦略的パートナーである。中国の発展は欧州にとってチャンスである。欧州は中国との協力を深め、様々な困難に共に対応し、世界平和と安定を維持し、世界経済の回復と発展を促進していきたい」と述べました。（ooeiei、山下）