中国商務省が7日、ウェブサイトに掲載した報告によりますと、2011年、中国大陸のASEAN・東南アジア諸国連合への直接投資額は金融分野を除いて25億4000万ドルに達し、前の年より13.1%増えました。こうしてASEANは香港についで、中国大陸の主な海外投資先となっています。

　この報告は、「2011年、中国とASEANとの経済協力と貿易の拡大は、中国とアジア各国との経済関係の中では、最も注目されるポイントになっている。ASEANは日本を抜いて、中国の3番目の貿易パートナーになった。この年の双方の貿易額は3629億ドルに達し、前年より24%増加した」としています。

　このほか、ASEANとのネットワークやインフラ整備における協力も著しい成果を見せています。第14回中国・ASEAN首脳会議は、2国間ネットワーク協力委員会を立ち上げることで合意すると共に、中国の温家宝首相は、ASEAN諸国への貸付規模を100億ドルに増やすと発表しました。こうして双方の関連協力は新たな段階に引き上げられると見られています。（朱丹陽）暮らし・経済へ