イランのメディアは9日、イラン革命裁判所が米国のスパイとして、アミル・ヘクマティ被告(28)に死刑判決を下したと伝えました。これに対し、米ホワイトハウスのカーニー報道官は9日、「米国はイランの判決について強い非難を表した」と述べました。
カーニー報道官は記者会見で「米国はスイス大使館を通じて、報道の事実関係を確かめている」としたうえで、「報道が事実なら、判決を強く非難し、同盟国と連携してイラン政府にわれわれの非難の意を表すことになる」と強調しました。
カーニー報道官は「ヘクマティ被告への非難は真実ではない。米国はイラン政府に対し、スイス大使館の職員とヘクマティ被告との面会を認めるとともに、被告に法的援助を与え、早期釈放を要求した」と述べました。
ヘクマティ被告は28歳で、米国のイラン移民家族に生まれ。敵対する米政府と協力し、米CIAの工作員として、スパイ行為を働き、テロ活動に関与しているとされています。イランのメディアの報道によりますと、ヘクマティ被告はCIAとの関係を認め、イラン情報部門に潜入しようとしたということです。(hj、山下)
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