イラン外務省のメフマンパラスト報道官は4日、記者の取材に、イランはウラン濃縮活動を永遠に放棄しないと表明しました。
同報道官は、「イランは核交渉再開の準備は常にできているが、交渉の時間、場所、内容については、関連各国がイランと話し合って決めるべきだ」と強調しました。
イラン最高安全保障委員会のジャリリ事務局長は昨年9月、アシュトンEU・欧州連合外交・安全保障政策上級代表宛ての書簡で、「共同の問題について、イランは、関連各国と交渉する準備を整えている。イランの立場はこれまでと同様で、いかなる変化もない」としています。IAEA・国際原子力機関に駐在するイランのソルタニエ代表は昨年12月20日、イランがIAEAの査察官を核施設の査察に招くことを明らかにしました。
イランと、アメリカ、イギリス、フランス、ロシア、中国、ドイツの関係6カ国との話し合いは、ウラン濃縮などの問題で根本的な食い違いがあることから、実質的な成果をあげないまま、トルコのイスタンブールで2011年1月22日に終わったままです。(朱丹陽 大野)国際・交流へ
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