イギリスはイラン駐在外交官を撤退させると共に、ロンドン駐在のイラン大使館を即時閉鎖することを決めました。
これを受けて、イランの外務省の報道官は30日夜、「これはあわただしく下した決定であり、消極的な行為だ。いうまでもなく、イランは必要且つ報復的な措置を取る」と、強硬な姿勢を示しましたが、措置の詳細については触れませんでした。
また、「イランは国際的な義務を守っている。外国の外交官や大使館、領事館を襲撃するいかなる行為も、許さない。イギリス大使館襲撃事件は、予測できない突発事件で、イギリス政府に憤りを持っている一部の不満分子が、起したものだ」と述べた上で、「イランの警察当局は、すでに強硬な措置を講じて、イギリス外交官への危害を阻止した。司法機関も、調査に乗り出している」としています。
このほか、イラン議会の国家安全保障外交政策委員会の委員長は「イラン駐在イギリス大使館員の撤退は、イラン政府の決定ではない。イラン議会は、イギリスとの外交関係を用件確認レベルに格下げする決議を採択しただけだ。イラン外交官の追放とイラン大使館の閉鎖によってもたらされた結果は、イギリス政府が全責任を取るべきだ」と指摘しました。
なお、イラン外務省は、「イギリス外交官全員を追放するという決定は出してない」と示しています。(朱丹陽 小野)国際・交流へ
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