中国外務省の劉為民報道官は17日北京での記者会見で、「中国側はシリア情勢のなりゆきに注視している。関係各方面が共に努力し対話を通じてのシリア危機の政治解決を期待している」と述べました。

　アラブ連盟はこのほど声明を発表し、シリアのこの連盟への参加資格を停止させることを決めましたが、同時に、イギリス、フランス、ドイツと一部のアラブ諸国は国連総会にシリアに関する決議草案を提出しました。

　これについて劉報道官は、直ちに暴力行為を中止し、国の安定と正常な秩序をいち早く回復するようシリアの関係各方面に呼びかけました。劉報道官は「国連と安保理が更なる行動をとるかどうかは、それがシリアの緊迫した情勢の緩和にプラスになるかどうか、それが政治対話を通じての相違点の減少にプラスになるかどうか、それが中東地区の平和と安定の維持にプラスになるかどうかを考慮しなくてはならない。中国は、関係各方面が共に努力し、アラブ連盟とシリアが先日達成した合意の実施を加速し、対話を通じてシリア危機の政治的解決を図ることを希望する」との立場を表明しました。

　（黄競）