IMF・国際通貨基金とIBRD・世界銀行が15日発表した報告は、中国の金融システムは全体的には安定しており、これが国際金融危機の影響を効果的に軽くしたと評価しています。
この報告は「中国の大手商業銀行17行に対してリスク測定を行い、その内容には、不動産市場の調整などを含めた資産の悪化、イールドカーブの動き、為替変動の影響などが含まれている。その結果、大多数の銀行は独自にリスクを克服することができることが分かった」としています。
この報告はさらに、「ここ数年、中国の銀行業界で進められてきた改革は、銀行の商業化への転換を促した。これによって、銀行業などの金融機関の資本力は強化され、増益率も高まった。また、リスクマネジメント能力が引上げられ、資産の質も向上した」との見解を示しています。
なお、2010年末時点における中国の商業銀行の資本蓄積率は12.17%、不良貸付率は1.13%でした。(朱丹陽 中原)
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