第66回国連総会は25日ニューヨークの国連本部で非公式会合を行い、フランスのレビッテ大統領顧問からまもなくフランスのカンヌで開かれるG20サミット（２０カ国、地域首脳会議）の準備状況を聞きました。国連のパン・ギムン事務総長は会議で、G20サミットはグローバルな挑戦に対応するため、大胆な措置を取るよう呼びかけました。

　パン事務総長は、「世界経済はますます不安定になり、市場変動や社会の不公平な現象は危険な領域に入りつつある。人々が政府や公共機関の雇用問題、福祉の確保などに関する政策に信頼をなくし、社会の競争環境がアンバランスになっている」と指摘した後、「世界は数多くの貧困層を無視してはいけない。各国は持続可能な発展への資本の投入を拡大し、女性と若者の福祉を改善すべきだ。G20は歴史の責任を背負って、世界を導き、大胆な措置でこれらの挑戦に対応してほしい」と語りました。

　2011年G20サミットは11月3日から4日にかけてフランスのカンヌで開かれます。（10/26　Lin、志摩） 国際・交流へ