作品紹介
・「さくらさくら」
桜の花のごとく可愛らしい少女たちが、風に舞いあがる花弁のように舞い踊ると同時に、しなやかな舞姿で子どもの頃の様々な遊びの情景を再現する群舞です。
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・「国入奴」
奴というのは武家に仕える下男の事。江戸時代の大名が参勤交代などの公式行事で外出する際には格式に応じた人数や装備を整え行列して出かけました。この大名行列の先頭に立ち毛槍をふり独特の歩き方で進む奴の姿はいろいろな日本の舞踊に取り上げられています。
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・「英執着獅子」
現存する歌舞伎舞踊の中でも古い年代に作られたもので、京鹿子娘道成寺と並んで女形舞踊の最高に位置する大曲です。前半は姫として蝶と戯れながら優雅に踊り、後半は勇壮な獅子の姿で登場します。能から学び、獅子を扱った舞踊は数多くありますが、これはその中でも女の獅子になるという非常に珍しい舞踊です。今回は後半を獅子にはならずに手持ちの扇獅子の魂が乗り移った形として表現しています。
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・「曙光」
古事記に描かれた神話の時代から、舞には神との交信や鎮魂という意味がありました。人は舞を通して、人智の及ばない大きな運命と対峙してきたのです。
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・「新・船弁慶」
中国人ならだれでも「三国演義」の物語を知っているように、日本の鎌倉時代の源平合戦の物語も日本ではとても有名です。「吾妻鏡」「平家物語」などの小説もこの頃の歴史に基づいて描かれたものです。これらの小説の登場人物は皆、実際に日本の歴史上にいた人物ですが、中でも、怪力無双の暴れ僧だった弁慶が、自分を打ち負かした源義経に死ぬ間際まで忠義を尽くした主従物語は特に有名で、日本では子どもの頃から絵本などを通して親しまれています。また、芝居や映画など様々な芸術作品に形を変えて舞台やスクリーンで上演されており、特に伝統芸能である能や歌舞伎の中にはこの義経・弁慶の物語を改編したものが多く見られ、今回の「船弁慶」は、これらの中でもとりわけ代表的な作品です。この作品はそもそも能として作られ、その後さらに歌舞伎の演目にもなりました。 国際・交流へ
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