リビアの政権運営当局は5日に、カダフィ大佐の最後の領地であるシルトとバニワリドに対し、引き続き攻撃を加えました。リビア国民評議会軍当局のバニ報道官は5日にトリポリで行われた記者会見で、「リビア国民評議会の軍隊はシルトを包囲した」と述べ、バニワリドでは交戦が続いていますが、シルトを占領した後、全国の解放を宣言する用意があることを明らかにしました。
同じ日、NATO・北大西洋条約機構の国防相会合がブリュッセルで開かれました。NATOのラスムセン事務総長は会議後の記者会見で、「NATO各加盟国の国防相は見解の一致を見せ、リビア当局が要求すれば、NATOは国防と安全改革の面でリビアに支援を提供することに合意した」と述べました。さらに、「リビア国民への脅威がすべて取り除かれて初めて、NATOはリビアでの軍事行動を停止する」と改めて表明しました。
一方、依然として多くのリビア難民がチュニジアとの国境地帯に向かい、チュニジアへの入国を求めています。統計によりますと、現在チュニジアとリビアの国境地帯に集まっているリビア人は100万人を超えたということです。(10/06 Lin、吉野) 国際・交流へ
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