中国の王民国連常駐副代表は28日、テロ取締り問題で二重基準（ダブル・スタンダード）を解消し、発展途上国のテロ取り締まり強化を支援することで、テロ取り締まり協力における国連の主導的地位をより堅固なものとするよう呼びかけました。

　この日、国連は特別会議を開き、安保理でテロ取り締まりに関する1373号決議の採択と、テロ取り締まり委員会の発足10周年を記念しました。この中で王民副代表は、「中国はテロ取り締まり問題で二重基準を実施することに一貫して反対している。なぜなら、これはテロの取り締まりをめぐる国際協力の妨げとなり、安保理1373号決議の実施に影響する重要な原因となり兼ねない」として、「何れの国も、自国の安全が脅かされているかどうかでテロリズムやテロ組織を判断するべきではない。いかなる人が、いかなる理由で、いかなる時間及び場所でテロ行為を行ったとしても、国際社会の一致した非難と取り締まりを受けるべきだ」と述べました。（ヒガシ、中原）