北京市高齢者弁公室が昨日、「2010年北京市高齢者人口情報と高齢者事業の報告書」を発表しました。報告書によりますと、2010年、北京市の高齢者扶養率（高齢者人口の労働力人口に対する比率）は、昨年より0.7%増えて26%に達しています。つまり、約4人の労働者が1人の高齢者を扶養していることになります。専門家は北京の扶養率は、全国レベルを遥かに超えていると指摘しています。また、2007年から現在まで、北京の扶養率は4年連続で少しずつ増えてきています。

　報告書によりますと、現在、北京市内にある老人ホーム・介護施設は386ヵ所、ベット数が6万7018床です。この数は、高齢者100人に対して、わずか2.9床となります。2010年末時点での、北京の人口は1257.8万人で、このうち60歳以上の高齢者は235万人です。これは、昨年より8.4万人増加していて、総人口の18.7%を占めています。また、80歳以上の高齢者人口は35.1万人、総人口の2.8%を占めています。（陳博、高橋）暮らし・経済へ