リビアのNTC・リビア国民評議会のゴガ報道官は23日、「リビア暫定政府が数日中に成立する」と明らかにしました。

　ゴガ報道官によりますと、国民評議会は暫定政府の閣僚の人選についてすでに合意しており、暫定政府は22人の大臣と1人の副首相からなるということです。

　国民評議会はこれに先立ち、リビアの南部地区全域が解放されたと宣言しました。現在、国民評議会の武装勢力はカダフィ大佐の故郷であるシルトとバニワリード地区を包囲しています。

　また、カダフィ大佐側のイブラヒム報道官は22日、電話インタビューを受け、「ここ2日、NATO（北大西洋条約機構）の戦闘機の空爆と国民評議会部隊の砲撃により、シルトでは151人の市民が死亡した。さらに、通信が遮断され、水とガスの供給も中断し、基本的な生活が保障されない苦境に陥っている」と明らかにしました。

　さらに、チュニジア司法省が22日発表したところによりますと、チュニジア経由でアルジェリアへ逃亡しようとした、リビアのアル・バグダッディ・アル・マムーディ前首相がチュニジア当局に逮捕され、地方裁判所で、6ヵ月の懲役を言い渡されたということです。

　22日、リビアの首都トリポリのアメリカ大使館が再開し、リビア駐在アメリカ大使は、アメリカ企業のリビア進出に協力すると明らかにしました。（09／24　Lin、大野）国際・交流へ