中国西南部の干ばつがいっそう深刻化しています。5つの省や自治区では電力不足の状況に陥っています。南方電網有限責任公司は31日の午後に通達を出しました。それによりますと、現在の電力不足は非常に厳しい状況にあり、電力が15％ほど不足しています。特に南部の5つの省と自治区の電力不足は5年来で最も深刻で、さらに厳しくなっています。

　関係筋によりますと現在、紅水河と烏江の流域の水力エネルギー貯蔵量は25億キロ・ワット時で、昨年同期に比べ85%下回っているということです。広西チワン族自治区と貴州省はいずれも電力供給が警戒レベルになり、不足量はそれぞれ40パーセントと35パーセント近くに達しています。

　南方電網有限責任公司は「積極的に措置を講じ、電力網の安定な運行と南方の5つの省と自治区の電力供給を最大限に保障する。電力不足による社会と経済への影響を最大限に抑える」としました。（黄競、吉野）暮らし・経済へ