中国の温家宝首相は10日、北京で、中国を訪れたモザンビークのゲブーザ大統領と会談し、「平等、互恵関係の下、交通、電信、エネルギー、鉱産物などの分野における投資と融資を拡大していきたい。そして、両国の経済貿易関係の多元化と持続可能な発展を促していきたい」という中国政府の立場を表明しました。

　温首相は「複雑になっている国際政治と経済の情勢の影響で、アフリカ諸国は今、多くの課題に直面している。中国政府は、モザンビークが安定の維持や、経済発展、貧困撲滅のために払う努力を、支持していく。中国は、引き続き中国アフリカ協力フォーラム、中国・ポルトガル語圏諸国経済貿易協力フォーラムなどを通じて、農業、保健医療、職業訓練などでの援助を強化する。そして、モザンビークの人民生活の改善や国連のミレニアム開発目標の実現を支援していく」と強調しました。

　これに対して、ゲブーザ大統領は「モザンビークは、新しい国家発展計画と貧困撲滅計画を実施中だ。中国の経験を参考にしたい。両国の経済、技術協力、人的交流を拡大して、両国関係を新しい段階に引き上げたい」と述べました。（朱丹陽　高橋）