香港上海銀行が最近発表した報告は、「中国の債務総額はまだコントロール可能な範囲内にあるが、地方債務は、デフォルトを避けるため、流動性問題に注意する必要がある」としています。
中国の政府機関と国有企業の財務監査を行う国家審計署のデータによりますと、2010年末までに、地方政府の債務残高は10兆 7000億元にのぼっています。
これに対して、香港上海銀行は「政府のデータでも、民間が予測した14兆元というデータでも、中国の国民総生産(GDP)に占める地方政府の債務額は、36%に達していない。中央政府の債務を加算すれば、政府債務の総額が2010年のGDPに占める割合はおよそ54%になる。このレベルは低くはないが、先進国や多くの新興国と比べると、まだコントロール可能な範囲内にある」としています。
同時に、香港上海銀行は「中国の地方債務の70%以上が、インフラ整備と土地投資にあてられており、半分以上の償還期限は2013年末だ。銀行の返済期限と、長期的なインフラ整備プロジェクトの投資回収時期が一致しておらず、地方債務は流動性リスクが懸念される」と強調しています。(朱丹陽)暮らし・経済へ
| ||||
© China Radio International.CRI. All Rights Reserved. 16A Shijingshan Road, Beijing, China. 100040 |