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 米下院、債務上限引き上げ案採択 露・独が憂慮

2011-08-02 13:19:41     cri    
 アメリカ下院は1日、債務上限引き上げと赤字削減に関する法案を採択し、政府のデフォルト(債務不履行)は回避されることになりました。

 法案により、アメリカの債務上限が最低でも2兆1000億ドルまで引き上げられると共に、今後10年間で赤字を2兆4000億ドル以上削減することになっています。法案は2段階に分けて実施され、まず、債務上限を9000億ドル引き上げ、10年内に財政支出を9170億ドル削減します。次いで、国会で特別委員会を設立し、11月末までにさらに債務上限を引き上げ、財政赤字削減の金額と具体的な内容を提案することになっています。

 これに対して、ロシアとドイツは、アメリカ議会の両党が債務上限の引き上げに合意したことに歓迎の意を表す一方、アメリカの債務問題に対する憂慮も示しました。

 ロシアのプーチン首相は、アメリカ経済が「世界経済と米ドルの独占的な地位に寄生している」として、「アメリカ議会の両党が債務上限引き上げに合意したことは問題の根本的な解決にはならない。国際準備通貨における米ドルの独占的な局面から脱出するには、ほかの準備通貨が必要だ」と指摘しました。

 ドイツ商業銀行の経済アナリストは、「アメリカ議会の両党は合意に達したが、債務上限の引き上げによって、債務問題の解決がさらに難しくなった。節約は、疲弊したアメリカ経済の回復を扼殺するに違いない」と見ています。(翻訳:ヒガシ)

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