スーダンの「南北包括和平合意」とスーダン南地区の住民投票の結果に基づいて南方は9日、南スーダン共和国として独立すると発表しました。そして一部の国が相次いでこの共和国を承認する声明を発表しました。

　アメリカのオバマ大統領は9日の声明で、南スーダン共和国は主権と独立の国家であるとした上で、「新しい国作りで、アメリカはパートナーシップの役割を発揮していく」と述べました。同時に、南スーダンとスーダンが『南北包括和平合意』を徹底的に履行し、交渉によるアビエイの地位問題を解決し、武力衝突に終止符を打つよう求めました。

　ロシアのメドベージェフ大統領はこの日、特使を通じて、南スーダン共和国の大統領に祝賀の書簡を送りました。この書簡は「ロシアの実業界は、鉱産物の加工や採掘、エネルギー、農業など分野における南スーダンとの協力に非常に関心を寄せている。また、ロシアの学術機構も、南スーダンとは国民経済と社会分野の人材育成の分野で提携しようとしている」と強調しました。

　フランスのサルコジ大統領は同じ日コミュニケを発表して、南スーダンの独立に祝意を示したと同時に、南スーダンのキール大統領に、外交関係の締結や大使の相互派遣を提案しました。

　そしてカナダ外相も声明を発表して、引き続き南スーダンとスーダンに援助を提供すると表明しました。

　このほか、ノルウェーとソマリアの暫定政府なども、南スーダン共和国を承認しました。（朱丹陽）国際・交流へ