この20日は「世界難民の日」です。これに先立ち19日、国連難民高等弁務官事務所のグテーレス弁務官は、イタリア最南端にある島ランベドゥーサ島を訪れ、EU(欧州連合)各国が国境を開放して難民を受け入れるよう呼びかけました。
19日、グテーレス弁務官はランベドゥーサ島のNGOの代表と難民問題について円卓会議を開き、「EUで行われている難民問題をめぐる討議は、実情とはかけ離れている。リビアで政治危機が起きて以来、100万人を超える住民がリビアを離れた。そのうちEUに逃げたのは2割にも達していない。しかし、EU加盟国でないチュニジアは、なんと50万もの難民を受け入れている」と述べ、EU各国がチュニジアのように国境を開放するよう呼びかけました。
今年初め、大量のリビアとチュニジアの難民が、面積約20平方キロしかないランベドゥーサ島に押し寄せたため地元では難民危機が起きています。これについてグテーレス弁務官は「大量の難民は小さな島にとって大きな負担だが、EUにとっては極めて小さく、何の負担にもならないはずだ」と強調しました。(朱丹陽)国際・交流へ
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