ロシアのアントノフ国防次官は14日モスクワで、「アメリカとNATO(北大西洋条約機構)のイランに対する立場を基に、ロシアがイランとの関係を見直すことはない」との姿勢を明らかにしました。
アントノフ国防次官は「イランはロシアの隣国であり、パートナーでもある。ロシアの南部国境の安全は、イランのカフカス地区における行動で決まってくる」と述べました。また、記者の質問に応えたアントノフ国防次官は「ロシアはイランにS-300防空システムを売却することはない。これは、国連安保理の関連決議に違反するからだ。ロシアとイランとの軍事技術協力は、ロシアとアメリカとの対ミサイル防衛システム構築についての交渉とはなんらの関わりもない」と強調しました。
2010年の6月、国連安保理が採択したイラン核問題に関する決議では戦車など大型武器装備のイランへの輸出が禁じられています。これを受けてロシアはその年の9月に、イランにはS-300ミサイル防空システムを売却しないと発表していたものです。(朱丹陽) 国際・交流へ
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