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 中国、7年間で最も深刻な電力不足に見舞われる

2011-05-23 17:15:12     cri    

 中国電力企業連盟(China Electricity Council、CEC)が事前警告を公表し、夏の後期における電力使用のピーク時期に、控えめに見積もっても電力不足が3000万キロワットに達する事が予測され、いっそう拡大する可能性もあるとしています。中国電力企業連盟によりますと、今回の電力不足は2004年以来中国では最も深刻な状態であり、その範囲と原因の根深さもこれまでにない状況だということです。『経済参考報』が伝えました。

 調べによると、需要側であるエネルギー消費が多い企業は複数回に渡る禁止にもかかわらず停止に至らず、供給側である水力と電力の生産は南部の干ばつによる制約を受け、火力発電企業は石炭と電力の販売価格が購買価格を下回る事態による制約を受けており、こうした供給と需要の両方の原因が、今年の大幅な電気力不足が早期に表面化した背景です。また、石炭と電力の価格が不安定であることを受けて、火力発電企業では深刻な損失が生じ、発電の積極性が失われていることがより深層の原因となっています。

 中国国家電力監督管理委員会が発表したデータによりますと、2008年以来、中国五大発電集団の火力発電は合計で600億元(約7513.26億円)以上の赤字を出しています。また、中国電力企業連盟が発表したデータによりますと、1月から4月までの期間における中国五大発電集団の火力発電生産業務は105.7億元(約1323.59億円)の赤字となり、前年同期より72.9億元(約912.86億円)の赤字が増えました。中国電力企業連盟は「石炭価格の上昇が根本な原因だ」と述べています。

 多くの業界関係者と専門家が、「電力企業の生産に対する積極性が高くないことは、ある程度電力不足を拡大することとなり、電力価格の値上げは、短期的には中国の日増しに深刻になっている電力不足を緩和する最も実行可能な方法だ」と話しています。

 しかし、インフレの圧力が依然存在することを考えると、多くの専門家は、「電力価格、特に販売電力価格を引き上げるのであれば、まず工業電力価格を引き上げるべきだ。住民の電力利用は需要側の管理方法により解決するべきだ」と提案しています。(翻訳;李陽、チェック:中原) 暮らし・経済へ

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