中国の胡錦涛主席は16日北京で、中国を訪問中の欧州理事会のヘルマン・ファン・ロンパウ常任議長と会談し、「EU・欧州連合が積極的な施策を講じ、中国に対する最先端技術の輸出を拡大させ、中国市場の経済地位を認め、ヨーロッパに投資する中国企業に寛大な政策環境を作り出すことを期待している」と語りました。

　その中で、胡主席は「過去も現在も将来も、中国はヨーロッパにとって信用できる協力パートナーである。中国はヨーロッパと共に、関係発展の大局に立ってさらに計画し、中欧間の全面的な戦略的協力パートナーシップを新たな段階に引き上げたい」と述べた上で、「引き続き中国に投資するEU諸国企業に便宜を提供する」との考えを表明しました。

　これに対して、ロンパウ常任議長は「中国はユーロ圏の安定と、ヨーロッパ経済の復興促進に重要な貢献をした」と評価した上で、「欧州理事会は中国と共に努力し、欧中関係と世界経済の発展を推進したい。また、人的な交流と文化交流を深め、市場の開放を維持し、保護貿易主義を避け、「ドーハ・ラウンド」の交渉がいち早く成果を挙げるよう努めていく」と表明しました。（万、大野）