アジア開発銀行は26日報告書を公表し、「このほど、食品価格が高騰し、これがアジアの発展途上経済体の今年の経済成長と貧困撲滅活動に影響をもたらし、より多くの人口を貧困状態に陥らせている」と述べています。

　この報告書は、「今年に入ってから、アジアの食品価格は平均して10％上昇した。これはアジア地域では、極度の貧困人口6400万人があらたに増加することを意味する。そして、3月の国際原油価格は31ヶ月ぶりに最高値を更新した。世界の食品と原油の価格上昇が今年一年続けば、アジアの発展途上経済体の経済成長率は1.5ポイント縮まるだろう。去年6月以来、劣悪な気候、ドルの下落、原油価格の高騰、および一部の食糧輸出大国の輸出禁止などの要因が世界の食料価格の持続な上昇を後押した」とした上で、関係する経済体に対し食糧生産の安定を図り、食糧の輸出禁止を中止する一連の措置を取るよう呼びかけました。（翻訳：董燕華） 　暮らし・経済へ