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ブリックス首脳会議、参加各国の期待

2011-04-13 17:19:23     cri    

 ブリックス(中国、ロシア、インド、ブラジル、南アフリカ)首脳会議が14日、中国海南省の三亜市で開かれますが、参加各国は重要且つ積極的な成果の獲得を期待しています。中国の専門家は「それぞれの利益は異なっているが、一致した声を上げることこそ、各国が求めているものだ」と見ています。

 中国社会科学院国際問題研究の専門家、葉海林氏は、「一つの経済協力メカニズムを構築するには、まず共同の利益を確認する必要がある。ここ数年、ブリックス各国は政策で多くの共通点を見せている。最近の例で言えば、リビア問題で、5カ国はいずれもNATO・北大西洋条約機構の軍事行動を支持しないと表明した」とした上で、「現段階の急務としては、レベルアップすることである。つまり、このような類似の行動をとる場合、これからは各国が積極的に協調して、一致した行動を取るべきだ」と指摘しました。

 ブリックスは、面積では世界の30%、人口は42%を占めており、新興経済体の代表として、協力の前途は明るいと言えます。今回の首脳会議に、各国が期待と希望を示すのは自然なことです。

 ブラジルは、新興国との協力強化を通じて、世界の生産チェーンにより深く入り込もうとしています。ロシアは、この機構でのより大きな役割の発揮を通じて、国際影響力を増強しようとしています。インドは、各国首脳と、国際政治と各国間の経済協力について話し合うことを期待しています。南アフリカは、これを契機に、アフリカの発言権を強め、アフリカ諸国の利益のさらなる確保を目指しています。中国は、5カ国が国際的な実務で協調と協力を強化することにより、各国間の各分野における実務上の協力がさらに深まることを期待しています。

 異なる利益と需要に対して、各国は、食い違いを克服する努力が求められています。これについて、葉専門家は「より公正な経済秩序の構築こそ、ブリックス5カ国を結束する主要な力だ。中国としては、各国の共通点を見出して、5カ国メカニズムをより固定化、正規化することを目指している。また、5カ国にとって、一致した声を上げるのは、共通の願いだ」と強調しました。

 今回は、ブリックスが4カ国から5カ国に拡大して初の首脳会議です。世界第2の経済体であると共に、ブリックスの議長国を務める中国がどんな役割を果たすか、注目されています。葉専門家は「中国はブリックスの指導者になろうとはしていない。それは中国の利益と政策に合わない。中国の役割は、対話や平和、協力を促すことにある」とした上で、「中国経済は外向型で、海外依存度が非常に高い。そこで、インド、ロシア、ブラジル、南アフリカとも、多くの分野で絆が結ばれている。このような絆は、ブリックス以外の国とはあまり見かけない。貿易の面で、中国は5カ国の中で、原材料輸入大国と製品輸出大国として中心的な位置を占めており、他の4カ国と非常に密接な貿易関係を持っている。このため、中国は4カ国との密接な関係を強く求めている」との見解を示しました。

 このほか、多くの専門家は、「まもなく開かれるブリックス首脳会議を通じて、世界の政治経済体制の中で、新興経済体が持つ影響力と役割は日増しに強くなり、さらに注目されるようになる。これは、ブリックスの共通認識の強化、協力の拡大につながるだろう」としています。(朱丹陽)

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