中国の王岐山副首相は31日、「国際通貨システムの健全化は、長期的かつ複雑な過程である。当面の情勢に基づきながらも、長期的な視野に立ち、改革を平穏かつ前向きに推し進め、科学的かつ合理的で秩序のある安定した国際通貨システムの確立に取り組んでいく」と語りました。

　これは王岐山副首相が、南京で行われた国際通貨システムに関するシンポジウムの開幕式で述べたものです。王副首相は、「中国は国際社会と共に、国際経済秩序の公正、合理、共栄の発展を推し進めていく。G20は世界経済を管理する重要な協力の場であり、各国は協力を強化し、困難に対応し、世界経済の安定した再生を促していく」と述べました。

　シンポジウムに出席したフランスのサルコジ大統領は、「G20は経済危機の中で一致団結し、重要な役割を果たしている。世界経済が回復しつつ中で、各国は団結と協力の精神を生かさなければならない。さもないと、世界は再び危機に陥るだろう」と語りました。（03／31　訳：Lin　校正：大野）暮らし・経済へ