国連経済社会理事会が29日に発表した「2010年世界経済と社会概覧:世界発展の道の新たな模索」と題された報告書は世界通貨備蓄システムを確立し、米ドルだけを主要備蓄通貨にしないよう呼びかけました。
この報告書は「安定した富の備蓄手段は通貨備蓄に必要なものだ。実践が立証しているように、米ドルはこの条件を満たすことができない。現在の国際備蓄と支払いシステムには欠点があり、それを解決しなければ、あらゆる金融管理改革が無駄になるだろう」と述べています。また、地域や国際で通貨備蓄に便宜を提供するため、新しい備蓄システムを確立するよう呼びかけました。しかし、この報告書は、「新しい備蓄システムは単一通貨、あるいは多国貨幣の上に立ってはならず、国際流動性のある方法(たとえば特別引出権)の発行などを通じて実現させるべきだ。一段と安定した世界金融システムを確立するため、特別引出権の使用増加は一つのルートである。国際通貨として、その特別引出権は、現在、米ドル、ユーロ、日本円、英ボンドのバスケットで構成されている。しかし、世界経済力の変化に伴い、新興市場経済体の通貨もそれに組み入れるべきだ」と述べています。(翻訳:トウエンカ)
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