中国政府は1980年に、世界自然保護基金(WWF)と協力し、中国パンダ保護研究センターを創立しました。この頃から、センターは毎年約10万人が訪れ、最も人気があるところになりました。ここでは、自然の中で暮らすパンダが見られます。このセンターの役割は絶滅危惧種であるパンダの観察と研究および繁殖をさせることで、今まで、すでに66頭のパンダが育ちました。
四川臥龍自然保護区の役割の1つは、育ったパンダを自然に戻すことです。かつて、このような行動はよく失敗しましたが、現在は、研究員がパンダのぬいぐるみを着て、パンダを誘導するアイディアを考え出し、大自然に戻しています。
これは第1期に訓練を受けたパンダの1頭で、研究員は体温を測っています。このパンダは2011年2月、保護区の半自然環境にうまく放たれましたが、いつもそのように順調にいくわけではありません。2007年、「祥祥」と呼ばれる5歳の雄のパンダは3年間の訓練を受けたあと自然に戻されましたが、しばらくして、研究員に保護区のある辺鄙な場所で死体を発見されました。現在、約2000頭から3000頭までのパンダが自然の中で暮らし、293頭が人工飼育されていると推定されます。(翻訳:牟ケン チェック:小野)暮らし・経済へ
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