アメリカ、イギリス、フランス、ロシア、中国、ドイツの六カ国とイランの代表は、22日、トルコのイスタンブールで2日間の交渉を終えましたが、何の成果も挙げられず、物別れに終わりました。

　交渉の失敗は、イランの核開発、ウラン濃縮、制裁の問題で、双方の間に大きな隔たりがあったからです。イランはこれらの問題で前提になる条件を提出していました。

　EU・欧州連合のアシュトン外務・安全保障政策上級代表は、交渉の失敗に失望を示し、「イランのための交渉の門はいつも開いている。EUは交渉を通じて、前提条件なしの協力を求めたい」と強調しました。

　一方、イランのジャリリ核問題交渉代表は「六カ国が示している前提条件は、いかなる国の交渉の権利も容認しないものである」としています。（朱丹陽） 国際・交流へ