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 中米両国 経済貿易深化のチャンスを逃さず

2011-01-19 21:16:45     cri    

 中国の胡錦涛国家主席がアメリカを公式訪問していますが、両国がいかにして経済貿易分野での協力を強化し、互恵共栄を実現させるかが、中米首脳会談の最大の議題になるだろうとみられています。これに対して、両国の各界有識者は、「胡錦涛国家主席の訪米を契機に、両国の経済貿易関係をさらに確実に深化させる必要がある」という点で一致しています。

 現在、中国とアメリカは、互いに第2の貿易パートナーになっています。2010年の両国の貿易額は3800億ドルを超えました。中でも、アメリカの中国への輸出は前年同期より34%伸び、その他の地域への輸出の増加幅の2倍になっています。また、2011年末までに、中国への輸出総額は1000億ドルを上回ると見込まれています。

 中米両国の各界の人々は、両国の経済貿易での協力には大きな潜在力があると強く期待しています。中国駐米大使だった周文重氏は、「中国とアメリカの経済貿易関係には、大きな潜在力がある。中国はすでに、今後五ヵ年間で輸入額を8兆ドルに拡大すると確認している。オバマ政権も5年内に、輸出規模を今の倍にするという目標を立てた。中国という大きい市場はアメリカにとって魅力だと言える」と述べました。

 米中貿易全国委員会には、中国に投資している凡そ200社の会員があります。委員会が13日に公表した調査結果によりますと、94%のメンバーは、今後5年間の中国での投資を楽観視しています。ジョン・フリスビー会長は「オバマ政権が打ち出した、今後5年間でアメリカの輸出を現在の倍にするという目標を達成するためには、中国が大きな貢献をするだろう。というのは、中国は、アメリカにとって、年間の成長率が15%を保つ唯一の輸出市場であるからだ」としています。

 一方、両国間の貿易摩擦ももぐらたたき状態です。アメリカは、中国の貿易黒字が大きすぎる、人民元が過小に評価されているなどとしていますが、両国の経済貿易問題に対して、両国の学者、投資家、政治家は、問題を回避せずに、実務的、理性的な姿勢で解決の糸口を見出そうと努めています。

 アメリカのゲイリー・フェイ・ロック商務長官は「現在、米中の経済貿易協力関係は新たな段階に入っている。これまでの数十年間実施してきた経済貿易関係の政策と措置はすでに、アメリカや中国、国際社会が直面する挑戦に対応できなくなっている」としています。また、ガイトナー財務長官も「経済貿易の紛争の責任をすべて中国に負わせてはいけない。問題を解決するには、アメリカも変わらなければならない」と強調した上で、「アメリカ人は次のことを認識する必要がある。つまり、我々が抱えている課題の解決に最も必要なのは、ワシントンが制定する政策であって、北京ではない。中国の経済成長は、より多くのアメリカ製品が販売されるチャンスを提供している。われわれは、中国の成長にあわせて調整を行い、出現する問題とチャンスを積極的な姿勢で迎えるべきだ」と述べました。

 これに対して、周文重氏は「貿易摩擦の発生はごく自然な出来事であるし、現有のシステムや平等な交渉を通じて解決できると思う。すぐに解決できない問題は棚上げして、決して政治化してはいけないし、対立してはいけない。今回の胡主席の訪米は、両国の貿易摩擦の解決または緩和に有利だと信じている」としています。(朱丹陽)

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