日本のアスリートが利用している最先端の義足 |
スポーツで好成績を得るために、選手自らの努力が不可欠のものです。しかし、身体障害者の選手にとって、先端的なスポーツ用品の有無はその成績を左右します。
山本篤選手(左)と記者 |
日本の山本篤選手(28歳)は、2008年北京パラリンピックで男子走り幅跳び(F42/44)の銀メダリストで、広州アジアパラ競技大会では男子100メートル(T42)、男子400メートルリレー(T42-46)に参加します。バレーボールのアタッカーとして活躍していた山本選手は、高校2年の時バイク事故で左足の太腿から切断を余儀なくされました。山本選手がレースで着用する競技用義足はドイツ製で、1万5000ドルもする高価なものです。高強度なカーボン繊維で作られた義足は鎌のような形をしており、走りのエネルギーを蓄積したり、発散したりすることができます。
鈴木徹選手(左)と記者 |
男子100メートル(T44)、男子400メートルリレー(T42-46)に参加するチームメートの鈴木徹選手(30歳)は、アイスランド製の競技用義足を利用しています。
鈴木徹選手と山本篤選手がスリランカ代表団の役員に |
鈴木徹選手と山本篤選手の二人は日本のトップアスリートなので、義足メーカーがスポンサーとして付いてくれるし、就職先のスポーツ関連会社も日常の練習に様々な便宜を図ってくれています。
スリランカのスダス選手 |
スダス選手の靴が敗れた |
一方、一部のアジアの選手は最新のスポーツ用品とは無縁のようです。自転車ロードレース(C4-5)に参加するスリランカのスダス選手(36歳)は1996年に購入した中古自転車で出場しています。南アジアの選手の中で、先進的なレーサー(競技用車椅子)を利用している人がまだまだ少ないようです。
樋口政幸選手、隣にレーサー(競走用車椅子) |
鈴木徹選手がスリランカ代表団の役員に自分が着用している義足のメリットを説明する |
これについて、日本選手団の中森邦男副団長は、「レーサーを入手しても、国内で修理できる環境が整っていなければ、利用できない」と説明しました。
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