中国の天津市で開かれていた国連の気候変動枠組み条約会議は9日、各国が意見の一致を深めたものの、いかなる協定も達成できず、閉幕しました。

　会議に出席した「国連気候変動枠組み条約」のフィゲーレス事務局長は、今回の会議について「今のところ、年末に開かれるメキシコのカンクン会議で達する包括的な決議に、より一歩近づいた。長期的な資金援助問題でも、気候基金の設立にもほぼ同意を得ている」と述べました。

　この日、中国代表団の蘇偉団長は、コペンハーゲン協定を揺ぎ無く支持するという中国政府の立場を重ねて表明した上で、「中国は終始、コペンハーゲン協定に盛り込まれている各国指導者の合意が、バリロードマップで確実に交渉されることを、支持する」と強調しました。（朱丹陽）