中国の胡錦涛国家主席とロシアのメドベージェフ大統領は27日北京で、二国間の戦略的協力パートナーシップを強化していくとの一致した認識を表明しました

　これは、双方が会談後の記者会見で述べたものです。この中、胡主席は「会談中、双方は二国間関係発展の推進と、共に関心を寄せる国際問題及び地域問題について踏み込んだ意見を交換した」と語りました。

　胡主席は「双方は共同で、中ロ戦略的協力パートナーシップを強化するこの意欲を表明し、それぞれの国の利益に関わる重大な問題で、両国は引き続き互いに支持していくこと。また、各方面での協力を強化するのは、両国の近代化建設の加速に重要な意義があると双方は表明した」と述べた上で、「双方は中ロ原油パイプラインの完成を高く評価した上で、開放的な協力と互恵共栄という原則を踏まえ、二国間経済と貿易、投資、エネルギー、金融などの面での協力を拡大し、両国の実務的な協力を新たな段階に引き上げていくことを表明した」と語りました。

　メドベージェフ大統領は「国際問題における両国の協力はロシアと中国にとって戦略的な協力の一部であり、この方針を堅持することは、複雑で変化の激しい国際情勢への両国の対応に有利だ」という考えを示しました。また、ロ中経済貿易協力について「今回の会談は二国間戦略的協力パートナーシップの発展促進に新たな原動力を注入した。2010年、中国とロシアの国境貿易は金融危機からの影響を克服し、良い方向に向かう勢いを見せており、年末までに危機以前の水準に回復できるだろう。双方は大規模なプロジェクトを協力の重点にし、両国の各方面での協力を推進していくべきだ。今回の会談で、双方はエネルギーや送電網、核エネルギーなどの分野に関する文書に調印した」と述べました。

　さらに、両国の首脳は二国間の人的な交流を評価し、教育や文化、衛生などの面で協力を推進していくことで合意しました。（万、大野）