日本に不法に拘留されていた中国漁船の詹其雄船長が25日未明、中国に帰国しました。これをうけて中国外務省は、この日今回の事件について日本側に謝罪と賠償を求める声明を発表しました。

　この声明は「日本側の行動は中国の領土と主権、及び中国国民の人権をひどく侵犯した。日本側による中国漁船と漁民の拘置、捜査といかなる形式の司法措置も違法かつ無効である。中国は釣魚島とその付属の島に対して争う余地のない主権を持っている」と強調しています。

　一方、ニューヨークでの国連総会に出席している日本の菅直人首相は24日、中国漁船の船長を送還したことは総合的に考慮した結果だとした上で、「戦略的互恵関係を深めるため、日中双方が努力をしていくことが必要だ」との考えを示しました。(鵬)