中国の胡錦涛国家主席は2日、北京でウクライナのヤヌコビッチ大統領と会談しました。両指導者は、両国の友好関係を全面的にレベルアップさせることや、2012年までに両国の年間貿易額を100億ドルに引き上げることで合意しました。

　胡錦涛国家主席は「中国は引き続き、国際機関と地域機関などの多角的枠組み内でウクライナとの協力を強化し、共同で、世界の平和、安定、発展を促していきたい」と述べた上で「双方は、技術、航空、宇宙、インフラ整備などの分野での協力に力を入れると共に、文化、教育、スポーツ、観光などの分野における交流を引き続き推進し、両国の国民の理解と友情を深めていくべきだ」と述べました。

　これに対してヤヌコビッチ大統領は胡錦涛国家主席の意見に賛同の意を示した上で「両国が共に努力し、戦略的な協力を充実させていく必要がある」と述べました。さらに「ウクライナは一つの中国という政策を堅持していく」と重ねて強調しました。

　また、この日両国は北京で発表した共同声明で、両国の協力委員会を立ち上げ、石油ガス及び核エネルギーの分野での協力を拡大していくことを確認しました。（朱丹陽）