女性詩人の衣米一が初めて三亜を訪れたのは2000年頃のことです。その頃の海南省は1990年代のバブル経済末期で、海沿いには未完成のビルが立ち並び、とても不景気でした。
しかし、三亜の今は昔とは比べものになりません。世界に知られるきれいな海や白い砂、また世界レベルのホテルが海辺にそびえ立っています。衣米一は楡亜路63号に住んでいます。楡亜路に沿って行くと、有名な観光区――大東海に到着します。大東海は「弓」型の湾で、長さ1000メートルの白い砂やココナツの木が織り成す熱帯の風景の見所です。ここでは冬でも、水温は20度以下になりません。大自然に恵まれた青い海、白い砂、そして青山、日光、ココナツなどは、大東海を「天然のプール」に変身させました。
毎朝、衣米一が窓を開けると、青い海が目の前に現われ、鳥の鳴き声が歌を歌うようです。
三亜は中国で最も空気がきれいな都市で、マイナスイオンの指数は中国一、世界でも2位にランクされています。中国唯一の熱帯海岸観光都市として、「東方のハワイ」と呼ばれ、また、国連に「世界で最も住みやすい都市」と呼ばれています。
三亜はまた福寿の地です。唐の時代に、鑑真和尚は仏教を発揚するため、日本へ渡ろうとして、五回も失敗し、台風で三亜の南山に漂着しました。それから一年半、鑑真和尚は南山に住み、寺院を建てて仏教を発揚し、ついに日本に渡りました。「福如東海、寿比南山(福は東海の如く、寿は南山の如く)」という言葉が中国ではよく使われます。現在の南山は南山文化観光区となり、そこに立つ海上観音の高さは108メートルに達します。
三亜は中国の最南端に位置し、その昔、流人の地とされていたことから、「天涯海角(この世の果て)」と呼ばれています。しかし、「天涯海角」は現在、ロマンチックなところに変身し、様々な芸術家が創作したり集まったりする地となっています。三亜は四年連続してミスワールド大会を主催し、今年10月には第60回世界ミスワールド大会の決勝が開催されます。(翻訳:シンエン)
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