甘粛省西寧市は青海チベット高原に位置しているれきいな町です。すきとおる青空や美味しい焼肉、冬虫夏草などの漢方薬以外に、最も人々を魅了するのは独特のメロディをもつ『花児』です。

　『花児』は中国最北部で歴史が長い民謡です。恋歌を主としたこの民謡は愛情や婚姻における男女の微妙な心境を歌っています。

　毎年の陰暦5、6月、菜の花が満開する季節に、西寧の各地では『花児祭り』が行われます。人々が色鮮やかな民族衣装を身につけ、それぞれの得意曲を披露し、技をきそいあいます。また、その場で作詞作曲し、歌で応じあいます。祭りはいつも歌声や拍手、笑い声で賑わっています。（翻訳：トウ　徳花）