朝鮮半島付近の日本海で行われていたアメリカと韓国の合同軍事演習は28日終了しました。朝鮮を対象とする軍事措置として、米韓両国は合同軍事演習を年末まで毎月実施すると明らかにしました。マスコミは「アメリカと韓国は今回と今後の軍事演習を通じて、朝鮮側に強硬姿勢のメッセージを送っている」としました。今日の時事解説はこれについてお話します。
韓国軍の高官によりますと、「不屈の意志」と名づけられた米韓合同演習は28日午後5時に終了しました。アメリカ軍と韓国軍の兵士およそ8000人が今回の演習に参加したほか、アメリカ海軍の原子力空母ジョージ・ワシントンや韓国海軍の大型輸送艦、アメリカ最新鋭ステルス戦闘機F22など航空機約200機が投入されたということです。また、米韓合同軍事司令部によりますと、今回の軍事演習ではネット防御戦や燃料供給と指揮コントロール、対潜演習、空中給油それに実弾演習なども実施されたということです。
今回の軍事演習は1976年以来、米韓両国が行った最大規模の海上、空中、水中の立体的な軍事演習となり、海軍と空軍の装備はいずれも未曾有のものでした。そのうち、米軍第7艦隊の空母・ジョージ・ワシントンは朝鮮半島東部海域での軍事演習に参加し、また、1時間以内に朝鮮全土で飛行任務が遂行できるF22ステルス戦闘機を動員したのも軍事的意義を持っています。
韓国軍と民間合同調査団は5月20日、海軍哨戒艦「天安(チョンアン)」が朝鮮の魚雷攻撃を受けて沈没したと断定する調査結果を公表し、その後、韓国政府は5月24日、アメリカと合同軍事演習を実施すると発表しました。今回の韓米合同海上軍事演習は類似事件の再発予防のために行われる一連の軍事演習の開始を意味しています。この後、米韓両軍は8月16日から26日まで、毎年実施している共同指揮所演習「乙支(ウルチ)フリーダムガーディアン」を実施しますが、今年の軍事演習は例年より規模が大きいということです。韓国側はこのほど、「年内に、韓国東部、西部、南部の海域で10数回の軍事演習を行う予定だ」と明らかにしました。
これを受けて、朝鮮国防委員会の報道官は24日、声明を発表し「アメリカと韓国は哨戒艦沈没事件に朝鮮が関与しているとしたが、朝鮮側はすべての手段を通じて事件の真相を調べ、自己の名誉と尊厳を維持する」と強調しました。また、朝鮮祖国平和統一委員会の報道官は27日、声明を発表し、「朝鮮は米韓の武力による脅迫と警告にもひるまず、さらに強力な抑止力を通じて武力脅威に対抗する」との考えを示しました。
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