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生物多様性保全の経済的価値

2010-07-14 14:22:31     cri    

 UNEP・国連環境計画はこのほど「生態系と生物多様性経済学企業報告」を発表し、生物多様性保全の経済的価値をいかに企業の利潤と結びつけるかと言う問題を提起しました。

 生物多様性の経済的価値とは、一般的な収穫や生物資源の利用で得られる直接の経済的価値、そして、非消費性の使用価値、選択価値、存在価値、科学的価値などからなる間接的な経済価値に分けられています。

 生物多様性の経済的価値は新しい理念ではありませんが、環境保全は利潤を目的とする企業主との間で対立と矛盾が見られます。一部の企業主は生物の多様性と生態系の保護は企業の負担だと考えています。

 これに対し、この報告書の執筆に参加したSIDA・スウェーデン国際発展協力機関の首席経済学者は、「環境保護者は商業機関に対する非難を中止し、彼らをいかに生物多様性保全及び生態系の永続管理活動に参加させ、利益を獲得し、共同発展を実現させることができるかを考慮するべきだ」と強調しました。

 生物の多様性は企業の収益、市場でのイメージ、未来の発展様式に非常に重要な影響を与えます。

 調査によりますと、現在、消費者は生物多様性の損失に対して敏感に反応し、その企業の製品を購入するかどうかをきめる重要な指標の一つにしています。一方、ますます多くの企業が生物多様性による利潤成長への影響を意識し始めました。

 新しい環境の下、企業は理念を改め、生物多様性と生態系の保護を重視し、生態保護によりビジネスチャンスを十分に掘り出して、企業の利潤と環境保護の共栄を実現させるべきです。世界において、生物の多様性がもっとも豊富な国のひとつとして、中国の企業家は今、生物多様性保全の厳しいチャレンジに直面しています。(翻訳:トウエンカ)

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