中国の胡錦涛国家主席は現地時間の24日午後、オタワでカナダのハーパー首相と会談しました。胡主席は会談で、2015年に両国の貿易額を600億ドルまで引き上げる目標を提出しました。

　この中で、胡主席は、両国関係を推進するために5つの提案をしました。具体的には、エネルギー分野における協力を強化し、長期的で安定したパートナー関係を設立して、双方の鉱産物開発、オイルサンド、天然ガス、核エネルギー、新エネルギーなどの分野での互恵協力、次に科学技術、農業、環境保全、保健、交通、航空、インフラ整備及び金融サービスなどの分野での協力、共に保護貿易主義に反対し、対話と交渉によって貿易摩擦を処理することなどが含まれています。中国はカナダで文化センターを設立して、カナダの地方教育政府関係者と小中学校の校長100人、そして、中学生100名を中国に招くことにしました。

　これに対して、ハーパー首相は、両国のハイレベル相互訪問を維持し、各分野における実務的な交流、特に、政治、エネルギー、資源、金融、文化、教育、マスコミなど分野での協力をさらに切り開き、両国の戦略作業グループの取り組みの進展に期待を示しました。

　また、双方はまもなく開かれるG20サミット及び共に関心を寄せる国際問題について意見を交わしました。

　会談後、胡主席とハーパー首相は、中国・カナダ観光目的地協議など協力文書の調印式に出席し、共同記者会見を行いました。（翻訳：ヒガシ）