中国人民銀行はこのほど、人民元為替形成メカニズムの改革を進め、人民元為替の弾力性を強めていくと発表しましたが、日本経済界の代表はこれに対して歓迎の意を表わしました。

　日本の野田佳彦財務相は21日、「中国とアジアの経済、ひいては世界経済の安定と均衡した成長に貢献することを期待する」と述べた上で、人民元為替レート切り上げに触れ「中国が自主的に判断することで、時期に言及するのは望ましくない」と述べました。

　日本の直嶋正行経済産業相は、「全体としては、世界経済にとって良い決定だ」と述べました。

　中国は既にアメリカを越え、日本にとって最大の貿易相手国となっています。二国間の貿易収支はほぼ均衡しているため、日本の財務省幹部は「この措置は日中間の貿易に大きな影響は及ぼさない」という考えを示しました。

　なお、日本の経済専門家も「この措置の発表は経済面での関連リスクをいち早く縮小させるだろう」と示しています。（万、大野）