中国黒龍江省チチハル市で2003年8月4日、旧日本軍が遺棄した化学兵器により住民が死傷し、この事故の損害賠償を求めた訴訟の判決で、日本の東京地方裁判所は24日午後、請求を棄却しました。
山田俊雄裁判長は、「日本政府は事故の発生までに、チチハル市内で旧日本軍の遺棄化学兵器による被害が出る危険性を予見できた」と指摘し、原告の受けた被害は甚大だと認めながらも、日本政府の法的責任は認められないとして原告側の請求を退けました。
判決後、原告の丁樹文氏はメディアの取材を受けた際、「東京地裁は遺棄化学兵器による被害は事実だと認めたのに治療費負担という請求を退けた。これが理解できないことであり、日本政府は中国への侵略戦争で旧日本軍の罪行に責任を負うべきだ」と述べました。(万)
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