韓国は20日、哨戒艦「天安」（チョンアン）の沈没についての調査結果を発表しましたが、これを受けて国際社会は様々な意見を表明しました。

　韓国の軍民合同調査団の調査結果によりますと、哨戒艦「天安」は朝鮮の小型潜水艦からの魚雷攻撃を受けて沈没したということです。

　これに対し朝鮮国防委員会はこの日声明を発表し、韓国が発表した哨戒艦沈没の調査結果を「捏造」だとして、物証を確認するために国防委員会の調査団を派遣するとしています。

　アメリカ・ホワイトハウスはこの日声明を発表し、「『天安』を沈没させた行為は受け入れられない。この事件は国際的な平和と安全保障への挑発となっている」と述べています。

　日本の鳩山由紀夫首相はこの日の閣議のあとメディアに対して、「天安」を沈没させた行為を強く非難し、「韓国に支援を提供する」と述べました。

　ロシア外務省のアンドレイ・ネステレンコ報道官は、「これまで、沈没原因の有力な証拠はない」とメディアに伝えました。

　欧州連合(EU)のアシュトン外交安全保障政策上級代表(外相に相当)は声明を発表し、『天安』を沈没させた行為を強く非難した上で、「関連各国は、朝鮮半島の長期的な和平と安全を促進することに努力していこう」と呼びかけました。

　中国外務省の馬朝旭報道官はこの日記者会見で、「中国は、各関係方面が冷静さを保ち、関連問題を適切に処理し、緊迫した情勢のエスカレートを防ぐよう主張する」と述べました。（万、吉野）