国連常任理事五カ国（米英仏ロ中）にドイツを加えた6カ国が18日、安保理でイラン追加制裁決議草案を配布しました。それと同時に、国際社会はイランがトルコ、ブラジルとの間で結ばれた核燃料交換協定を評価しています。

　中国の李保東国連常駐代表がこの日、「中国は、対話や協議などの外交ルートによるイラン核問題の解決を一貫として主張している。中国は引き続き各国と共に努力し、外交ルートを通じて適切な解決方法を見出していく」と述べました。

　また、国際社会はこの日、イランがトルコ、ブラジルとの間で結ばれた核燃料交換協定を評価しました。

　国連のパン・ギムン（潘基文）事務総長は声明を発表し、「一層の透明と開放の態度は、イラン核問題を解決する鍵である。イランがIAEA・国際原子力機関や国際社会とさらなる幅広い協力を行うなら、この交換協定はイランの核計画に対する信頼関係の構築にプラスとなる」と語りました。

　アラブ連盟のムーサ事務局長は「核燃料交換協定は外交面での大きな突破であり、イランの核問題を解決し、イランが核エネルギーを平和的に利用する権利を確保する積極的な措置だ」と評価しています。（Katsu/Kokusei）