トルコのダウトル外相は17日テヘランで「イランが見返りの研究用高濃縮ウランを入手できない場合、われわれとブラジルは搬出された低濃縮ウランのトルコ領内での備蓄を確保しておく」との立場を示しました。

　ダウトル外相は「トルコ、ブラジル、イラン3国が結んだ協定により、イランは国内に備蓄している低濃縮ウラン1200キログラムをトルコ領内に移送し、それと交換に、イランの核開発を監視する国際組織から120キログラムの高濃縮ウランを受け入れることになっている。イランは外交手段による問題解決を希望している」と述べました。

　一方、イラン外務省のメフマンパラスト報道官は「トルコ、ブラジルとの3国協定は核問題解決に対するわが国の願望を示した。核燃料交換でトルコとブラジルは仲介役を務めるにとどまる」と明らかにしました。（ジョウ＆大野）