UDDの指導者ナタウット氏はこの日の記者会見で、政府がデモ者に対する武力行使を中止し、軍隊を衝突現場などから撤退させれば、UDDは集会終結を随時に発表するとした上で、「政府の和平ロードマップを受けいれる」と述べました。また、ナタウット氏は当面のタイの政治情勢に介入し、双方の対峙状態の中止と矛盾の解決を斡旋し、出来るだけ速く危機を解決するよう国連に要望しました。
タイ政府のパニタン報道官はその後、「完全な主権を持つ国として、タイは自らの問題を処理することができ、国際機関の介入を必要としない。政府には当面のUDDに対する行動を中止するいかなる理由もない」と述べ、UDDの指導者と武装した人々が出来るだけ速く警察当局に自首し、さらなる対抗を避けるよう呼びかけました。その上で「政府はアピシット首相の提出した和平ロードマップを実施する決意だ。情勢が正常に回復した後、首相は選挙期日を改めて考慮し、発表する。この日の閣議では東北部の5つの県における非常事態の宣言を決定した。こうして非常事態を宣言した県は22になった」と述べました。なお、バンコクでのこれまでの衝突で35人が死亡しています。
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