第20回世界経済フォーラムアフリカ会議が5日から7日まで、タンザニアの首都ダルエスサラームで開かれます。「アフリカの成長戦略再考」がテーマです。

　85カ国から1000人近い経済金融界の専門家、学者、高官らが出席します。そのうち、11のアフリカの国家元首または政府首脳が参加者らと共に、アフリカの国際金融危機への対応、経済回復、インフラ整備について検討します。さらに、女性の権利と教育がアフリカの発展で果たす役割や中国とアフリカの経済関係などについても話し合います。

　議長国タンザニアのキクウェテ大統領は29日、「アフリカは大きな潜在力を持つ大陸だ。現在、世界が経済危機にさらされているが、アフリカ経済は止まることなく成長を続けている」とした上で、「今回のフォーラムは交流の場として、出席する各国の指導者が、アフリカの経済成長戦略を見直すとともに、アフリカの持続可能な発展ロードマップを制定しなおす」と強調しました。

　世界経済フォーラムのアフリカ地域担当者は「国際金融危機が拡大している現在、アフリカ各国は短期間内で、経済成長や比較的速い回復を実現させた。今回の会議ではこういったアフリカの回復について重点的に議論されるとともに、その原動力も探るだろう。その答えが、アフリカ各国のよりよい発展の道や戦略制定に役立つに違いない」との見解を示しました。（朱丹陽）