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謝意と社会への関心が溢れる日本語弁論大会

2010-04-13 15:58:58     cri    

主催者、審査員と弁士全員

完璧なスピーチ

 きちんとした構成で、文法的に間違いがほとんどない文章をきれいな発音で熱弁している弁士たちを前に、先輩の私も顔負けです。適切に身振りや手振りを加え、時には歌までも入れて堂々と話す弁士たち。私はいつの間にか彼らの世界に入りました。日本語学習者で埋まった会場から感嘆の声、笑い声、拍手がしばし上がっています。

幅広い内容

 3つのテーマから、16人の弁士の中に9人が「いつもありがとう」を選びました。挫折を味わった時、両親、先生、親友等からの励ましの言葉は、彼たちに再出発を決意する力を与えてくれました。勤勉に学習した結果、日本語コンテストの本戦に入った彼たちは、心から支えてくれた全ての方々に感謝の気持ちを伝えました。

 「もし私が世界を変えるなら」と「日本の一日ーー私のやってみたいこと」というテーマもあります。弁士たちは期せずして、教育問題、貧困の格差、環境問題、福祉問題などの社会問題に目を向けました。「混ぜればゴミ、分ければ資源」、「手洗いでも二酸化炭素を削減できる」……、社会人としてこういった社会問題を自分なりに考えていくその素晴らしい態度に私は感銘を受けました。

見聞をもっと広げれば

 16人の弁士のうち、日本に行ったことのある学生が少ないです。

 私自身も25歳の時、初めて日本に行きました。それまでは、世界への理解はどうしても、本の中の抽象的なものに止まっていました。視野を国という枠から飛び出しても、限りがあるのではないでしょうか。将来図を描けばと言われる弁士たちは、日中友好の架け橋になるとか、日本と日本語と関係する仕事をするだろうとか、具体性が乏しく、急場をしのぐ知恵しか聞こえない答えです。日本語を勉強しているからこそ、日本語で仕事をするとは限りません。見聞をもうすこし広めれば、より長い目で見て、また具体的に計画すれば、よりすばらしい未来が待っていると言えるでしょうか。

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